小学校の裏山で土砂崩れ…イチゴのビニールハウスにも被害 専門家「これまでの雨で地盤緩んだか」

 18日朝、静岡市駿河区にある小学校の裏山の斜面が崩れているのが見つかりました。けが人はいません。

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小学校の裏山で土砂崩れ…イチゴのビニールハウスにも被害 専門家「これまでの雨で地盤緩んだか」

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桜井健至記者:「土砂崩れの現場は久能小学校のすぐ裏手にあります。はぎ取られるように土砂や木が崩れ、一部はビニールハウスにも流れ込んでいます」

 18日午前7時半ごろ、静岡市駿河区古宿の久能小学校の北西にある山の斜面が崩れているのを、出勤した教頭が見つけ、警察に通報しました。

渥美鑑司教頭:「登校する子どもたちの中にはね、あ!崩れてるってすぐ気づいた子もね、何人かいました。びっくりしている様子でした。私がここに勤務してからはそういったことはなかったので、今回、大きな崩れというのは初めてで、驚い ています」

イチゴのビニールハウスにも土砂が

 警察によりますと、土砂崩れは幅5メートル、高さ15メートルに渡っていて、けが人はいませんでしたが、斜面下のイチゴ用のビニールハウスに土砂が流れ込みました。

 久能小学校は、市や警察と相談した上で通常通り授業を行いました。

 被害にあったイチゴ農家の男性は。

イチゴ農家:「幸いにもイチゴのシーズンはずれていたので、それはよかった。来シーズンまでに土砂を何とかして、ハウスを直してというのを考えると大変な作業だなと」

原因は…

 市は、けさからドローンを飛ばすなどして被害状況を調べました。土砂崩れはなぜ起こったのか…。

 県のリニア有識者会議のメンバーも務める地質学者の塩坂邦雄さんは、これまで降った雨や風で木が揺すられ、地盤が緩んだ可能性を指摘します。

地質学者 塩坂邦雄さん:「揺すられると当然下の基盤がいくら硬くても根は亀裂が入ります。そこに前線の雨が入り、水が入ると重くなるので、崩壊したと。そんなに大規模な崩壊ではないです」

 市は現状、被害が拡大する恐れはないとしていますが、今後、山の所有者などと連絡を取り、土砂の撤去を含め対応を検討するとしています。