藤井聡太五冠おやつで話題沸騰の「ぴよりん」 20日から静岡版「うちっち ぴよりん」限定販売
きっかけは藤井五冠、SNSでも…
丸みを帯びた、うすい緑色の体に、黄色いトサカと羽、オレンジ色のくちばし。そして最後に目が付けられて完成した、かわいらしいスイーツ。こちらは、あさって20日から静岡市の「ホテルアソシア静岡」で販売が始まる「うちっち ぴよりん」です。
「ぴよりん」とは2011年に名古屋で生まれた、ひよこ型のスイーツ。名古屋コーチンの卵を使ったプリンをババロアで包み、細かいスポンジケーキがまぶされています。
2021年の6月に行われた将棋の王位戦で、藤井聡太五冠がおやつとして「ぴよりんアイス」を食べたことで一躍人気ものになりました。「ぴよりん」はとても柔らかく、崩れやすいため、名古屋から外に持ち出すことが難しく、普段はJR名古屋駅構内の2店舗でのみ販売されています。その繊細さから持ち帰るのにも一苦労。SNSでは─
「壮絶に散ったぴよりん。。。」
「ほぼ全滅ぴよ 過酷な旅だったね ごめんね」
「ハッシュタグ ピヨリンチャレンジ」という言葉とともに、数々の無残に崩れた「ぴよりん」の姿が。ちなみに「ぴよりんチャレンジ」とは、「ぴよりん」を無事に家まで運べるか挑戦すること。それだけ崩れやすいんです。
本格的に静岡進出?
そんなデリケートな理由もあり販売開始から10年の間、名古屋から出ることが出来なかった「ぴよりん」。しかし去年10月、JR静岡駅の駅ビル・パルシェの開業40周年を記念し、特別に静岡で販売されることに。すると慎重に運ばれた貴重なスイーツを求める客でJR静岡駅の構内から地下道まで大行列。「ぴよりん」は静岡でも大人気となりました。
そんな「ぴよりん」が今回、本格的に静岡に進出。藤井聡太五冠が食べた「ぴよりんアイス」の生みの親、古田信隆製菓料理長が2021年7月に名古屋マリオットアソシアホテルから、ホテルアソシア静岡に異動となったことで今回、静岡版のぴよりん「うちっち ぴよりん」が誕生することになったのです。
静岡版は「うちっち ぴよりん」
ホテルアソシア静岡
古田信隆 製菓料理長:「静岡ってすごく食材が豊富にありますので、何か素晴らしい食材を使った魅力のある料理が出来ないかなって思って、静岡抹茶と静岡のミカン、そちらを使った『ぴよりん』を提案させていただきました」
静岡抹茶のスポンジの上に静岡みかんのムース、静岡みかんのジュレが重なり静岡抹茶のムースで覆われて、まさに静岡の食材のいいところを結集したスイーツ、静岡版の「ぴよりん」。名古屋の「ぴよりん」のように、地元で愛されるスイーツにしたいという願いを込めて、静岡の方言を付けた「うちっち ぴよりん」と名付けられました。
20日から限定発売
各務実来記者:「よく見ると、より愛おしく、かわいらしく、スプーンを入れるのが心苦しいですが、いただきます。(試食して)非常に滑らかな口どけで、すごい静岡抹茶のうまみと静岡ミカンのコクと言いますか、一気に口の中に広がりました」
古田信隆 製菓料理長:「ありがとうございます。周りの静岡抹茶のムースにはゼラチンだけで固めてるのではなくて、ホワイトチョコレートを配合しております。それでチョコレートの力を使って少し固めさせていただいて、口に入れた時に体温で溶けるような、そういう味になっております」
ホテルアソシア静岡では、あさって20日から3日間限定で「うちっち ぴよりん」と名古屋名物の「ぴよりん」のセットをテイクアウト販売します。1日250セットの限定販売ですが、WEB予約分100セットは3日とも売り切れ。当日販売の150セット分は、午前10時から整理券が配布されるということです。
ホテルアソシア静岡
古田信隆 製菓料理長:「僕がこちらに赴任してきて、静岡の食材ってすごく素晴らしいものが多いなって思いました。やっぱり静岡の人達って意外と当たり前にあるから、静岡の素晴らしさって事わかっていらっしゃらないっていうのがあると思いますのでそちらも再確認していただけるような商品をご提案していけたらなと思っております」