【袴田事件】静岡地検に有罪立証取り下げ求める 弁護団「ねつ造の主張に反論できないなら潔く断念すべき」
いわゆる袴田事件の再審=裁判のやり直しを巡り、袴田巌さんの弁護団と支援者は静岡地検に対し、有罪立証の取り下げを求める意見書を提出しました。
和田佳代子記者:「袴田巌さんの弁護団と支援者が、これから静岡地検に入ります。検察の有罪立証方針の撤回を求めるということです」
1966年旧清水市で、一家4人が殺害された事件で死刑が確定していた袴田巌さんの再審開始が、3月に正式に決まりました。検察は7月、裁判所に再審公判に向けて袴田さんの有罪を立証する方針を示しています。これに対し、弁護団と支援者は7日、静岡地検に審理が長期化するのを防ぐため、この方針を取り下げるよう申し入れを行いました。また、弁護団は5点の衣類がねつ造証拠だと主張してきましたが、検察はこれまで意見を示していないため、これに対する説明も求めています。
弁護団事務局長 小川秀世弁護士:「ねつ造に対して反論できないなら、潔く有罪立証の方針は断念すべき」
支援者は静岡地裁に対しても、再審公判では大勢の人が傍聴に集まることが予想されるため、傍聴席の増設を求めました。
裁判所、検察、弁護団による5回目の三者協議は12日に開催される予定です。