29人死傷観光バス横転事故　遺族が公判で実刑判決を求め検察は禁錮4年6カ月を求刑

　去年10月小山町須走の県道で観光バスが横転し、1人が死亡、28人が重軽傷を負いました。

　起訴状などによりますと、当時バスを運転していた埼玉県の会社員の被告（27）は、フットブレーキの使いすぎにより、ブレーキが利きにくくなり事故を起こしたとして、過失運転致死傷の罪に問われています。

　5日の公判では遺族が意見陳述に立ち、「運転の基礎を知らないものが運転をし、起こるべくして起きた事故。被告人に可能な限り重い量刑で実刑判決が下されることを強く願う」と述べました。

　続いて検察側は「エンジンブレーキを使用し、フットブレーキの使用を極力控えるなど、初歩的な注意義務を怠った被告人の過失は極めて重大」と指摘し、禁錮4年6カ月を求刑しました。

　判決は26日に言い渡されます。