ビッグモーター除草剤問題で静岡県知事、富士市長、浜松市長の発言は
川勝知事:
「これが街路樹を意図的に枯らす行為であれば、許されることではない。」
5日の定例会見で「許されることではない」と口にした川勝知事。
様々な“疑惑”が浮上しているビッグモーターについてです。
静岡県道路保全課 望月靖之 道路局長 1日
「成分分析の結果、除草剤に含まれる成分であるグリホサート、あとプロマシル、これが検出された。これらの成分が検出されたということは、意図的に散布されたものだと考えている」
9月1日、県は除草剤の使用が疑われていたビッグモーター富士店前での土壌調査の結果を発表し、除草剤の成分が検出されたことを明らかにしました。
およそ3年前、富士店の建設をしていた時には、店の前に大きな街路樹が植えられていました。
ところが、富士店が開店すると変化が…。
現在は、ビッグモーターの前だけ街路樹が無い状態となっています。
ビッグモーター富士店は、土壌調査前の県の聞き取りに対し、
「草むしりなどの清掃を2~3カ月に1回ほどしていたが、除草剤は使っていない」と話していたということです。
富士市長は
調査結果が出てから、初の会見となった富士市の小長井市長は─
富士市 小長井義正 市長:
「会社の者が「除草剤は使っていない、まいていない」という発言があったと聞いているので、だとするとどういうことかなと思うし、会社としてそのような隠ぺいしていることがあれば会社の信頼の失墜につながるし、意図を持って除草剤をまいて枯らしたということであれば、非常に残念だと思わざるを得ない。」
県は今週中に警察に被害届を提出する予定で、低木の復旧にかかった費用と土壌調査費用はビッグモーター側へ請求するとしています。
川勝知事
「低木の復旧に関してだが、原因者に行わせるか、県が行うかの2つの方法があるが、もともと県が設置したので、今回は施工を確実に行うため県が復旧して、復旧費用と土壌調査費用を原因者に請求すると、こういう態度でいる。」
浜松市長は
浜松・東区
県内の街路樹問題は富士市だけに留まりません。
浜松市役所 8月28日 浜松市 中野祐介市長:
「街路樹整備も含めて、市民の税金で行っている事業なので、我々としてかかった費用は請求して、市民の皆さんの税金への損害がないようにしていきたい。」
8月22日、浜松市がビッグモーターに対して依頼していた調査結果が報告され、既に閉店をしている浜松柳通り店で除草剤が散布されていたことがわかりました。
ビッグモーター側は現在営業している浜松東店と既に閉店している浜北店は「除草剤の散布は無い」としていて、閉店している浜松店は「確認がとれない」という回答だったといいます。
浜松市は4店舗の街路樹伐採などでかかった費用を算出していて、警察への被害届については「今後の対応状況を踏まえて判断する」としています。