カツオ窃盗事件で不正に抜き取られたカツオと知りながら仕入れていたとして水産会社元常務と当時の勤務先の会社を書類送検する方針 静岡県警
焼津漁港のカツオ窃盗事件で不正に抜き取られたカツオと知りながら仕入れていたなどとして、警察が水産加工会社の元常務と当時の勤務先の会社を近く書類送検する方針を固めた事が関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、焼津漁港での冷凍カツオ窃盗事件のいわゆる第3ルートで逮捕・起訴された焼津市の水産加工会社元常務の被告(45)と当時の勤務先の「マルテ小林商店」は、おととし焼津漁港に水揚げされ不正に抜き取られた冷凍カツオを、盗まれたものと知りながら仕入れていた疑いが持たれています。
通常、水揚げされたカツオは焼津漁協で計量され、計量証明書という伝票が発行されてから水産加工会社に運ばれます。
しかし、複数の関係者によりますと、盗まれたカツオは、事件に関与したとされる別の水産加工会社の関係先の冷凍庫で計量され、マルテ小林商店に運ばれました。
被告らは盗まれたカツオを正規ルートで購入したように見せかけるため、複数の水産加工会社を通じ、計量証明書を偽造させるなどして架空の取引を行っていたといいます。
また、カツオを通常より安く仕入れ、かつお節に加工して販売するなどして利益を得ていたとみられています。
こうしたことから警察は、組織犯罪処罰法違反の疑いで近く書類送検する方針を固めたということです。