【袴田事件】袴田さんの出廷免除求める意見書提出へ 医師による診断書をすでに提出 弁護団
袴田事件の再審に向けた三者協議を前に、弁護団らの会議が開かれ、袴田巌さんの公判への出廷免除を求める意見書を提出する方針が決まりました。
4月行われた三者協議では、裁判所が、検察と弁護団に再審公判に向けて証拠を絞り込むよう要求。これに対し、弁護団らは5月10日、「わざわざ証拠を削ること自体が不必要」などとして
確定判決の全ての証拠を取り調べるよう静岡地裁に意見書を提出していました。
19日の弁護団会議では、29日に行われる三者協議の前に静岡地裁に提出する意見書の内容について話し合われました。弁護団によりますと、意見書では、公判での袴田さんの出廷免除と検察が速やかに方針を決めるよう裁判所が指揮することを求めるということです。
これに伴い弁護団は15日、静岡地裁に袴田さんの出廷は難しいとする精神科医による診断書を提出しました。
小川秀世弁護士:「(次回の三者協議では)今回また意見書を出しますので、そういうことについて議論されることになるだろうと思います。1日でも早く袴田さんに、無罪の声を、裁判官の声を聞かせてあげたい」
一方で、検察は立証方針を決定するのに「7月まで猶予がほしい」という考えを示しています。