議長選巡る贈賄事件で市議会を家宅捜索 市民「腹が立つ」「残念」市長は「恥ずかしい」 静岡・富士宮市
白鳥衛記者:「富士宮市役所に家宅捜索に入ります」
富士宮市議会の79歳の議長の男はおととし10月の議長選挙で、自分への投票を依頼する見返りに、選挙の前日に同僚の市議に対して現金100万円の賄賂を渡そうとした疑いで身柄を検察庁に送られました。
捜査関係者によりますと、受け取った市議は翌日、容疑者に現金を返したということです。当時、議長選挙には2人が立候補していて、容疑者は8票、別の市議が13票で、容疑者は落選していました。今年5月の議長選挙に再び立候補し、当選を果たしました。
容疑者を知る関係者は「驚いたんだけどね、やっぱりなという気持ちもありましたね。議長になりたいだけだな、と思っていましたよ」
Q.名誉職に就きたいという印象が大きかった?
A.「それしかない。市民のためとは思っていないね」
相次ぐ市議の逮捕に…市民「腹が立つ」「残念」
富士宮市議会では5月にも別の市議が女子児童のスカートの中を盗撮した疑いで逮捕。相次ぐ市議の不祥事に、市民からは怒りの声が上がっています。
女性:「腹が立つ。高い給料もらってさ。税金で何をやってるだと言いたくなるよ。市民としてね」
男性:「残念に思うね、それは残念に思うけど。まさかね、彼がね。議員になってから偉そうになってしまった」
富士宮市議会は現在、定員22に対して欠員3となっていて、市議は議会運営への影響を懸念しています。
諏訪部孝敏市議:「市議会議員として恥ずかしい限りです。これからも二度とこんなことが起きないような議会運営をやらないとならないと痛感しました」
市長は「恥ずかしい」
富士宮市の須藤秀忠市長は「誠に遺憾であり、恥ずかしいことだ」とコメントしました。
富士宮市 須藤秀忠市長:「市役所として非常に不名誉だと思っています。富士宮市議会は常日頃、議会改革、議会改革とですね、声を大にしているが、議会改革も大事だが、まずは議員個々の資質の改革をやっていただきたいと考えている」
警察は容疑者が当選した5月の議長選挙でも不正がなかったか捜査しています。