【新型コロナ】静岡県内で220人が感染 県は国に緊急事態宣言の延長を要請 減少傾向も死亡やクラスター相次ぐ
静岡県内では新たに220人が新型コロナウイルスに感染していることがわかり、死亡やクラスターも相次いでいます。こうした中、きょう県は国に対して緊急事態宣言の延長を正式に要請しました。
川勝知事はきょう国に対して「これまでに経験したことがないほど、県内の医療提供体制がひっ迫した状態が続いている」として、県内に出ている緊急事態宣言を延長するよう文書で要請しました。緊急事態宣言は今月12日までが期限で、政府はあすにも首都圏などを中心に延長を決めるとみられますが、静岡県が延長の対象になるかどうかはまだわかっていません。
きょうの新規感染者は220人で、先週水曜の半数以下と減少傾向が続いています。自治体別では静岡市が70人、浜松市が32人、富士市が15人、焼津市と磐田市がそれぞれ13人などです。
また浜松市などで、いずれも入院中だった患者2人の死亡が確認されました。県内の死者はこれで188人です。浜松市では保健所の職員1人の感染が確認されました。この職員はコロナ患者の搬送などを担当し、業務の中で感染した可能性もあるとみられています。新たなクラスターは1件で、沼津市の事業所で9人が陽性となっています。
病床使用率は県全体では54.4%、重症者用は34.4%となっています。(西部49.1%、中部56.6%、東部59.2%)
また1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、53.1人となっています。このように県内では減少傾向ではあるものの、依然として新規感染者や病床使用率が高い水準にあります。