妊婦やその家族、受験生が対象 静岡市でワクチン優先接種が始まる 田辺市長「接種率を上げるのに全力を」

重症化リスクを軽減するためにも急がれるワクチン接種。静岡市ではきょうから妊婦やその家族を対象にした優先接種が始まりました。

妊婦や受験生が優先接種の対象に

画像: 妊婦や受験生が優先接種の対象に

接種した妊婦:「ちょっと安心している。ワクチンを早く接種できたらいいなとずっと思っていたが、副反応もあるので本当に子どもに影響がないのかすごく不安はあったが、コロナにかかったときの方が危ないんじゃないかというのも聞いていたので打った方が安心できる」

 妊婦のほかに受験生も優先接種の対象です。静岡市はあわせて6000人分の接種枠を確保していて、きのうまでに妊婦とその家族およそ1700人、受験生6000人余り、あわせて7700人ほどの予約が入っているということです。静岡市は優先接種枠の活用に加えて、通常の枠でも優先的に予約に応じる方針です。

 県全体のワクチン接種率は1回目の接種を終えた人が51.3%、2回の接種を完了した人が39.8%と、いずれも全国平均を下回っています。

静岡市・田辺市長が目指す接種目標は

一方、全国・県平均をいずれも下回る接種率となっている静岡市。田辺市長はワクチン供給の見通しが立ったことから、11月7日までに12歳以上の市民、8割の接種完了を目指すとしています。

静岡市 
田辺信宏市長:「若い方々にも早く打ってほしいという声の高まりの中で、まずきょう妊婦さん、受験生に接種を開始することができた。妊婦さんなどが「これで安心できそうです」と発言をもらってとてもうれしく思っている。とにかく接種率を上げるということに全力を尽くしたい。
12歳から18歳の子供たちにも早く優先接種の枠を作らなければいけないという検討を進め、そうすることにした。」

画像: 静岡市・田辺市長が目指す接種目標は

 田辺市長は12歳から18歳のワクチン接種について、今月15日からだった予約開始を10日に前倒しすることを明らかにしました。早ければ13日から接種を始められるということです。
 一方、次の日曜に期限を迎える緊急事態宣言については―

田辺信宏市長:「宣言下では命を最優先にするという打ち出しを先月からしている。その後に9月の議会では補正予算、暮らし、経済対策ということも準備をしているが、まずは今第5波を抑制するということで、まず静岡市で重症者を出さない、自宅療養で死亡者を出さないことに全力を傾けていきたい」