普段の生活を取り戻す第一歩 ライフラインも徐々に復旧し気持ちも前向きに 台風被害の静岡・松崎町雲見地区
温泉が戻り、復旧に向けて動き出す
白鳥衛記者:「松崎町雲見地区です。きょうは午前中から激しい雨が降り続けたため、住民のみなさんは作業を中断し、自宅に戻っています。またこちらの氾濫した太田川も茶色く濁りはじめ、昨日と比べると水かさが増しています」
台風による浸水や断水など被害の大きかった松崎町雲見地区。けさからの雨で泥の撤去作業などが中断していました。17日まで断水や温泉が止まる被害が続いていましたが、太田川周辺の民宿では18日朝から復旧する様子も…。
Q:温泉はいつごろ出た?
露天風呂の宿「半衛門」
高橋雅子さん:「ついさっき」
大雨による被害から5日。待望の温泉が戻ってきました。
露天風呂の宿「半衛門」
高橋雅子さん:「本当にありがたい。これで毎日の疲れがとれる。また明日から復旧に向けて頑張る力が湧いてくる」
ただ、浸水の被害もあるため、営業再開の見込みは立っていません。
露天風呂の宿「半衛門」
高橋雅子さん:「こういう状況なのでいつ再開できるかは半年から1年はかかるんじゃないかと思っているが、もっと早く再開できるように頑張っていきたい」
水道が使えない生活はたいへん
松崎町によりますと、破損していた温泉管2本のうち1本はほぼ復旧しましたが、残る1本については復旧の見込みが立っていません。一方で、浸水被害が少なかった太田川の上流部の地区でも台風の影響が続いていました。
土屋京子さん:「(水が)出ないですね、全部あけても」
こちらの地域では水道管が破裂した影響でおよそ40世帯が断水。
土屋京子さん:「出る水で洗えないのが一番つらい。こんなに水を使うとは思わなかったが全て水、電気よりはいいが水がないと大変」
土屋さんは生活に使うために毎朝給水所から80リットルの水を運んできます。
土屋京子さん:「トラックで(水)運んで腰が悪いので1本づつ運ぶ。早く水をなんとかしてほし
い」
一夜明け土屋さんの自宅を尋ねてみると…。
土屋京子さん:「この両手で洗えるのが最高。これを持って、重いのを持って、片手で洗っていたので助かります」
台風から5日が経ち徐々にライフラインが復旧してきていますが、普段の生活を取り戻すには時間がかかりそうです。