県教委「処分は甘かった」…第三者委が『体罰』認定 顧問の教師がバスケ部員に暴力・暴言 静岡市
静岡市の県立静岡西高に勤めていた男性教師が、当時、部活の教え子に暴言や暴力を繰り返したとされる問題で、第三者委員会は「体罰に当たる」と認定しました。
県教育委員会によりますと、静岡西高校では2018年から3年間、女子バスケットボール部の顧問だった男性教師が、部員の生徒に対し暴力や暴言を繰り返す不適切な指導がありました。
県教委は当時、男性教師を文書訓告処分としましたが、保護者から嘆願書が出されたことを受け、弁護士などを入れた第三者調査委員会を設置していました。その結果、元教師の部員15人に対する8つの不適切な指導が明らかになり、中でも、生徒の顔にボールを投げたり、顔を殴ったりする行為など4つが「体罰に当たる」と第三者委は認定しました。
これを受けて県教委は、当時の教師への処分が適切ではなかったと見解を示しました。
県教委 井出好彦教育総務課長:「報告書の中で、これだけ当時懲戒処分に該当するとされておりますので、やはり今考えてみると、そこは若干(処分が)甘かったということは言わざるを得ないかと思う」
県教委は、既に15人の保護者らに謝罪をしていて、今後、部活動における県独自の新たなガイドラインを作成するほか、処分の前に弁護士に相談するなどして再発防止に努めるとしています。