なぜ? 静岡県御殿場市で飲酒運転急増…半数は神奈川県在住者

夜の御殿場市。この街で今、ある“異変”が起きています。それが…

画像: なぜ? 静岡県御殿場市で飲酒運転急増…半数は神奈川県在住者

飲酒運転急増

 夜の御殿場市。この街で今、ある“異変”が起きています。それが…。  

御殿場市と小山町を管轄する御殿場警察署管内では年明けから飲酒運転による検挙が急増。先月までの飲酒運転の摘発件数は、13件にのぼっています。これは、2件だった去年の同じ時期の6倍以上です。

飲酒運転急増の背景に「首都圏での緊急事態宣言」

 この背景の1つとして考えられるのが「首都圏での緊急事態宣言」です。 御殿場警察署 田浦一博交通課長:「神奈川からすぐなので、向こうは8時にお店が閉まってしまうというので、御殿場は皆さんが移動自粛しているといっても、カラオケなどは夜中までやっていますので、そちらに来ている可能性は否定はできない」

 御殿場市や小山町に隣接する神奈川県では緊急事態宣言によって、飲食店が夜8時までの時短営業を求められています。実はここ2カ月間で摘発された13件の飲酒運転のうち、半数以上の7件は神奈川県在住者でした。

小林歩記者(10日(水)午後7時頃):「御殿場駅前の駐車場には、県内のナンバーのほかに首都圏のナンバーの車も停まっています」

 取材をしてみると、飲食店が立ち並ぶ御殿場駅前の駐車場には神奈川県を含む首都圏ナンバーの車が。「酒を飲んだら運転しない」という当たり前のことを、多くの人が守る中で、法律を守れない人がいることに警察は頭を悩ませています。

御殿場警察署 田浦一博交通課長:「飲酒運転をしている車に、知っていて乗ると同乗罪という罪になります。お酒を飲んだら乗らない、それから飲んだら運転しない、基本的なことをしっかり守ってもらって、ぜひとも飲酒運転はやめていただきたいと思います」

居酒屋「離れた駐車場に止めていると、把握できない」

 JR御殿場駅近くにある居酒屋。緊急事態宣言下でも県外からの客が足を運んでいるといいます。

居酒屋店長:「去年はGoToトラベル使っていた時は、かなり県外のお客様がいらしてたんですけど、(緊急事態宣言中も)若干はいます」

 店では、酒類を提供しているため、飲酒運転を防ぐ呼びかけをしていますが、店側の努力には限界があると言います。

居酒屋店長:「飲んだお客様には、代行タクシーが必要かを必ず聞いているけど、お店に専用の駐車場がないので、離れた市営駐車場やコインパーキングなどに止めているお客様までは把握できないのが現状」