焼津漁港冷凍カツオ窃盗事件第2ルート 否認の水産加工会社元社長も含め3人の被告に懲役2年6カ月を求刑
焼津漁港の冷凍カツオ窃盗事件をめぐるいわゆる第2ルートの裁判で、水産加工会社元社長の男ら3人に懲役2年6カ月が求刑されました。
起訴状などによりますと、神奈川県の運送会社元社長(49)、水産加工会社元社長(57)、焼津市の会社員(47)の3人は、おととし3月焼津漁港で冷凍カツオおよそ10.7トン(=時価176万円相当)を盗んだ罪に問われています。
12日の裁判で検察側は「遅くとも3年前から運送会社元社長が盗んだカツオが水産加工会社元社長により鹿児島に売却されていた」などと指摘。
3人のうち唯一否認していた水産加工会社元社長については、「水産加工会社元社長の指示がなければ犯行が行われていなかった」などとして、水産加工会社元社長にも窃盗罪が成立すると主張しました。
その上で、3人にいずれも懲役2年6カ月を求刑しました。
これに対し弁護側は「共謀を認定する証拠は存在していない」として、水産加工会社元社長は窃盗罪には当たらないと主張しました。
判決は6月28日に言い渡されます。