近畿日本ツーリスト静岡支店などを詐欺容疑で家宅捜索 ワクチン接種のコールセンター業務などで過大請求 大阪府警

 旅行大手の近畿日本ツーリストが、静岡県内を含む複数の自治体に委託料を過大請求していた問題で、大阪府警は1日、大阪と静岡の支店の家宅捜索を行いました。

画像: 近畿日本ツーリスト静岡支店などを詐欺容疑で家宅捜索 ワクチン接種のコールセンター業務などで過大請求 大阪府警

 この問題は、近畿日本ツーリストがことし3月までの3年間で新型コロナウイルスのワクチン接種のコールセンター業務などで、86の自治体から最大14億円の過大請求を明らかにしたものです。

久須美舞記者:「午後5時前です。捜査員らが段ボール箱を持って建物から出てきました。箱の中には押収したものが入っているとみられます」

 静岡県内では、焼津市におよそ4600万円、掛川市におよそ2200万円の過大請求が判明しています。

 大阪府警は1日、大阪市浪速区と静岡市葵区の支店に詐欺容疑で家宅捜索に入り、関係書類を押収しました。

 近畿日本ツーリストは、5月の謝罪会見で、外部の専門家を加えた調査を進め、関係者の処分を厳正に行うなどと説明していました。