障害児入居施設が不正受給か 配置義務付けられた管理責任者を置かずに給付金を申請した疑い 浜松市が監査

 浜松市の障害児入居施設が、国から不正に給付金を受け取った疑いがあるとして、市が監査を行ったことがわかりました。

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 市の監査を受けたのは、浜松市中区で障害児入居施設などを運営するNPO法人です。8月下旬に「国からの給付金を不正に受け取っている」という匿名の文書が市に届き、9月、施設に監査を行ったということです。この施設は少なくとも去年とおととしの2年間、配置が義務付けられていた児童発達支援管理責任者を置かなかったにもかかわらず、国に対して不正に給付金を申請した疑いが持たれています。

 このNPO法人は市内で4カ所の障害児入居施設を運営していて、昨年度はおよそ90人が利用し、国から2億3000万円あまりの給付金を受けとっていたということです。

 市は今後も職員などに聞き取り調査を行い、不正受給が確認されれば給付金の返還や事業の停止などの行政処分を行うとしています。

市の担当者は「利用者が行き場を失わないように対処していきたい」としています。