国が控訴 旧優生保護法で強制的に不妊手術 1650万円の損害賠償命じる静岡地裁の判決に不服

 旧優生保護法のもとで不妊手術を強いられた静岡県の女性が国に損害賠償を求めていた裁判で、国に支払いを命じた静岡地裁の判決を不服とし9日、国が控訴しました。

画像: 国が控訴 旧優生保護法で強制的に不妊手術…1650万円の損害賠償命じる静岡地裁の判決に不服 youtu.be

国が控訴 旧優生保護法で強制的に不妊手術…1650万円の損害賠償命じる静岡地裁の判決に不服

youtu.be

 静岡県に住む聴覚障害の女性(82)は、1970年に同意や事前の説明なく不妊手術を強制されたとして、国に3300万円の損害賠償などを求めていました。

 静岡地裁は2月24日、旧優生保護法のもとで行われた強制不妊手術は、憲法で保障された幸福追求権を侵害するとして、国に1650万円の損害賠償を命じる判決を言い渡しました。女性の代理人弁護士によりますと、国は9日、判決を不服とし、東京高裁に控訴したということです。

 佐野雅則弁護士は、「被害者の救済に反することになる。控訴されたことに憤りをおぼえる」とコメントしています。