東名で大型バス炎上　エンジン付近から出火か　静岡・牧之原市

東名下り線に炎と黒煙が…

これは、23日午前8時ごろ牧之原市の東名高速下り線で撮影された映像です。大型バスの後方から炎が上がっていることがわかります。
　さらに、この少し後に現場を通った車が撮影した映像では・・・。
　高速道路上に立ち込める黒煙と消防隊員、その先には―

撮影者：「バスだ！」

　路肩に止まり赤い炎を噴き出すバスが。炎は車両の後方全体に広がっていました。
　そして、燃えるバスの近くには―

撮影者：「学生が逃げてる！」

　バスに乗っていたとみられるジャージ姿の男子高校生らしき人たちの姿が・・・。一体何が起きたのでしょうか？

高校のサッカー部員たちは…

林輝彦アナウンサー：「東名高速下り　相良牧之原インター付近で発生したバスの火災。バスは現在鎮火しているんですが、窓ガラスがほとんど抜け落ちていて、車体も激しく焦げているのがわかります」

　このバスには、県立島田工業高校のサッカー部員ら25人が乗っていました。学校によりますと、午前7時ごろ、サッカー部員59人と引率の顧問1人が2台の貸し切りバスに分乗し学校を出発、
浜松市で行われる練習試合の会場に向かっていました。
　午前8時ごろ、牧之原市の東名高速下り線を走行していた際、前を走っていたバスの後部から白煙が出ているのに、後ろを走っていたバスの運転手が気づいたといいます。
　乗っていたサッカー部員25人は車外に避難し、けが人はいませんでした。火は駆け付けた消防によって1時間半後に消し止められましたが、大型バス1台が全焼しました。現場付近は、正午ごろまで4時間にわたり通行止めになりました。

「バスは今月法定点検したばかり…」

　バスに乗っていたサッカー部員25人はその後、学校に戻り全員帰宅したということです。島田工業高校の村松副校長は、静岡朝日テレビの取材に「一人もけがや体調不良がなく良かった」とコメントしています。

　また、運行していた吉田町のバス会社は、「2年前に購入した新しい車両で、法定点検も今月したばかりなので驚いている」と話しています。
　県警高速隊は、バスに何らかの故障がありエンジン付近から出火したとみて、火の出た詳しい原因を調べています。