民事裁判で負けたのは警察が適切に捜査しなかったから 酒気帯び運転で塀や門を壊された男性が国と静岡県を提訴 静岡地裁

 飲酒運転の上、家の塀などを壊した男に対して、検察も警察も適切な捜査をしなかったとして、静岡県富士宮市に住む男性が、国と県を相手に220万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こしました。

画像: 民事裁判で負けたのは警察が適切に捜査しなかったから 酒気帯び運転で塀や門を壊された男性が国と静岡県を提訴 静岡地裁

 訴えによりますと、おととし3月、富士宮市で25歳の男が酒に酔って車を運転し、84歳の男性が住む家の塀や門に激突して、壊したまま逃走しました。しかし、男は逮捕されず、酒気帯び運転などの罪で罰金50万円の処分になりました。
 
 原告の男性は、警察が建造物損壊容疑について捜査せず、検察も警察に適切な指示をしなかったため、男を相手に起こした民事裁判で負けたとして、国と県に慰謝料など220万円を求めています。

 これに対し、静岡県警監察課は 「訴状を見ていないのでコメントは控える。訴状が届いたら適切に対応する」とコメント。静岡地検 は「コメントはありません」としています。