抗議の声が響き工事中断…病院移転先は「津波浸水想定区域」 反対派「東日本の教訓学んでいない」 市「皆さんの代表の議会で決まった」 静岡市
反対派住民:「ものすごく怖い、私は単純に怖い。それがみんなが反対している理由です。ここに絶対造ってもらいたくないです」
反対派住民:「東日本の教訓を全然学んでいませんね。静岡市の方たちは」
22日朝、静岡市清水区のJR清水駅東口公園に響いた抗議の声。この公園は
老朽化が進む桜ヶ丘病院の移転先となっていて、その移転に反対する住民らおよそ20人が集まりました。
反対の理由は「移転先が津波浸水想定区域」
老朽化が進む桜ヶ丘病院。病院を運営するJCHOと静岡市は、JR清水駅東口公園に移転することで合意しています。
しかし、公園が津波浸水想定区域に指定されていることから、住民の反対意見が以前から根強く、10月、病院が開いた説明会でも津波対策に関する質問が相次ぎました。
病院移転のため、公園のモニュメントを撤去するなどし、更地にする工事。11月1日に一度始められたものの、4日に、反対する住民らが敷地内に侵入するなどしたことから、住民や作業員の安全を確保するため、21日まで中断されていました。
混乱が続く現場
混乱が続く工事…。22日は反対住民に対応するため、市の職員も現場に。
●住民と静岡市保健衛生医療統括監
(住民)地元の説明会はやるつもりですか。至急やって欲しいんですけど。それがない限り、工事はストップしてほしいと思います。どうでしょうか。
(統括監)説明会については開催する予定はございません。
(住民)なぜですか
(統括監)皆様の代表である議会の議決を経て、ここのところに工事を着工するということで、議決をいただいているということでございます。
(住民)話してる最中でしょ。みんなが。
(統括監)議決にですね、議決を経て。
(住民)違うの、議決じゃないの。だから、話してる最中は止めさせて下さいよ。
(統括監)止めません。
(住民)止めない? あなたそれで責任者?
(統括監)はい。
(住民)市長を連れてきな。市長を。
中には、敷地内に入り、作業員を止めに行く住民の姿も…。
市職員
「すみません、危険ですので入らないでください」
過熱する抗議活動…。22日はおよそ40分間、工事が中断される結果に。反対住民と市側の溝は埋まらないまま、工事再開初日となりました。