裾野市のスプリンクラー誤作動事故から1年 楽団側は訴訟準備本格化へ「この1年間本当に無駄にした」

静岡県裾野市の市民文化センターで、スプリンクラーが突然作動し楽団の楽器が水浸しになった問題は、発生から間もなく1年。楽団側が会見を開き訴訟に向けた準備を本格化する考えを示しました。

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裾野市のスプリンクラー誤作動事故から1年 楽団側は訴訟準備本格化へ「この1年間本当に無駄にした」

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シンフォニエッタ静岡・中原朋哉指揮者:
「この1年間本当に無駄にした。この事故がなければ僕らは普通に演奏活動をしていて、予定していた演奏会も全部できていた。事故によってできなくなった演奏会もある」

 22日朝静岡市で会見を開いたのは、焼津市の楽団シンフォニエッタ静岡の指揮者・中原朋哉さんら2人です。

 シンフォニエッタ静岡は、去年9月24日裾野市民文化センターでの公演準備中に、スプリンクラーが突然作動し、楽器が水浸しになったほか、5人が転倒するなどし重軽傷を負いました。

 裾野市は事故調査委員会がまとめた「事故原因は特定できない」とする最終報告を受け、和解金支払いに向けた協議を楽団側に申し入れていました。

 楽団側は楽器の修理費や治療費など、全面的に補償することを条件に協議に応じるとしていて、年内に被害額をまとめ、年明けにも市に請求する考えを示しました。

 ただ協議で賠償額の折り合いが付かなかったり、市側が責任を認めず謝罪しなかったりした場合は、損害賠償請求訴訟に踏み切ることを検討するということです。

Nシンフォニエッタ静岡・中原朋哉指揮者:「(市が)逃げ続けるのなら僕らも絶対に逃がさないように捕まえていかないと。(訴訟で)判決が出て裾野市の責任がはっきりしてくれれば」