静岡市の山間部に無許可で大規模な盛り土を造成した親子に対し執行猶予付きの有罪判決 静岡地裁

静岡市で大規模な盛り土を無許可で造成した罪に問われた親子の裁判で、静岡地裁は執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。

 残土処分会社の元社長の被告(85)と息子で社長の被告(42)は、静岡市葵区の山間部杉尾地区と日向地区に、知事の許可を得ずに大規模な盛り土を造成したとされています。

 22日静岡地裁で開かれた判決公判で、国井恒志裁判官は「容易に原状回復できるものではなく、県から指導を受けていたにも関わらずそれを無視し続けた」と指摘しました。

 一方で「2人とも反省している」として、求刑通り元社長の被告に懲役1年6カ月、息子の被告に懲役8カ月、それぞれ執行猶予3年と会社に罰金250万円の判決を言い渡しました。

 県は杉尾地区の盛り土について30日から行政代執行で撤去する予定です。

静岡地裁