寝たきりの妻を放置死の罪に問われた夫 懲役3年を求刑 静岡地検沼津支部
静岡県伊豆の国市の自宅で、寝たきりの妻を医師の治療を受けさせずに衰弱死させた罪に問われている男に、検察側は懲役3年を求刑しました。
伊豆の国市の無職の男(74)は、2020年4月11日妻(当時79)が自宅で転倒し寝たきりの状態になったにもかかわらず、医師の治療を受けさせることなく、5月31日に衰弱死させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
これまでの裁判で検察側は「被告人は治療費を支払う余裕がないなどと考え、医師の治療を受けさせなかった」と指摘。一方の弁護側は「放置していたわけではなく、食事を用意するなど介護をしていた」などと主張していました。
きょうの公判で検察側は「被害結果は悲惨で重大」として懲役3年を求刑しました。一方の弁護側は「反省して変わったといえる。再犯の恐れが低いことは明らか」などとして執行猶予のついた判決を求めました。
判決は、4日に言い渡される予定です。