ブラジル人の同僚殺害の罪に問われた男 起訴内容を全面否認 静岡地裁浜松支部
静岡県菊川市で、同僚のブラジル人男性を殺害した罪に問われた男の初公判が開かれ、男は「犯行現場に行っていない」と起訴内容を全面的に否認しました。
起訴状などによりますと御前崎市佐倉の派遣社員の男(65)は、2020年2月に菊川市赤土のブラジル人の男性(当時44)の左胸を刃物で複数回刺して殺害し、男性の妻(当時43)にもけがをさせた殺人と傷害の罪に問われています。
地裁浜松支部で開かれたきょうの初公判で、男は「犯行現場に行っていない。犯行もしていない」として起訴内容を全面的に否認しました。
冒頭陳述で検察側は「犯行の結果は重大で行為は悪質」と指摘。一方、弁護側は「2人は工場で顔を合わせる程度で、殺害する理由はない」と主張しました。
裁判は今後、男性の妻への証人尋問も行われ、7日に論告・弁論が行われる予定です。