園児虐待があった「さくら保育園」の運営法人が原因の検証や再発防止策などをまとめた報告書を静岡県に提出 静岡・裾野市
静岡県裾野市の保育園の園児虐待事件をめぐり、県と市から改善勧告を受けていた園の運営法人が県庁を訪れ報告書を提出しました。
去年12月裾野市の私立「さくら保育園」で、保育士3人が園児への暴行容疑で逮捕され、その後処分保留で釈放されました。
県と市は園に対し特別監査を実施し、不適切な保育があったと認定して園の運営法人「桜愛会」に改善勧告を出しました。
そして、原因の検証や再発防止策などをまとめた報告書を9日までに書面で提出するよう求めていました。
西尾梓アナウンサー:
「園の運営法人の理事長らが報告書を提出するため部屋の中に入っていきます」
9日午前運営法人の酒井和夫理事長らが県に提出した報告書では、原因の検証を行う「第三者調査委員会」や再発防止に取り組む「改革委員会」のこれまでの協議内容を、中間報告の形で伝えたということです。
中には外部のアドバイザーによる人権研修を実施したことや、1月に防犯カメラ16台を設置したこと。
また、保育士の資質向上のための働きやすい職場環境づくりに努めることなども盛り込まれています。
酒井和夫理事長:
「職場環境の改善、風通しの良い職場環境づくりからメインにやっていきたいということで、それがより良い保育に繋がると思っておりますので、そこを主体にしながら今後改革を進めていきます」
法人は午後裾野市にも報告書を提出したということです。
裾野市は「内容についてはこれから精査する。正常な園運営を一日も早く取り戻すことができるよう指導・協力していく」としています。