【熱海土石流災害】市議会百条委員会「市長や市当局の対応に問題があった」とする最終報告書を全会一致で承認 静岡・熱海市
熱海土石流災害の原因を調査していた熱海市議会の百条委員会は、「市長や市当局の対応に問題があった」とする最終報告書案をまとめ、全会一致で承認しました。
9日午前11時百条委の委員全員が集まり、非公開で開かれた小委員会の中で報告書の内容が採決され、全会一致で承認されました。
熱海市議会百条委・稲村千尋委員長:
「市がもっと厳しい姿勢でしっかりした対応をしていれば、あれほどの惨事を防ぐことは出来たのではないか」
関係者によりますと、最終報告書案では8項目に渡り問題点を指摘。
盛り土の前の土地所有者が市に提出した届出書に不備があったにも関わらず、受理した上、違法な盛り土造成を確認しながら、措置命令を見送ったことについても「条例で定められた通りの事務を行っていなかった」などと指摘しています。
おととし11月に設置された百条委員会は、これまでに17回開かれ、斉藤栄市長をはじめ、延べ39人を参考人、証人として招致し、災害の原因究明のための調査を行って来ました。
稲村千尋委員長:
「市長並びに市当局にはそれなりの責任があった。十分認識して頂きたい」
最終報告書は、15日の市議会2月定例会で可決される見通しで、その後斉藤市長に手渡されるということです。