天竜川河川敷の車両火災は「手作りランタン」が原因? 空気が乾燥する季節、キャンプでの火の取り扱いにはご注意を…

フロントガラスは割れ、座席部分もフレームだけになった車。

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原川朋華記者:
「車の周りにはアウトドア用のイスや調理器具それに照明器具などが散乱しています」

「手作りランタン」が火災の原因?

火事があったのは、浜松市東区の天竜川の河川敷で、29日午後7時すぎ、近くを通った人から、「軽乗用車が燃えている」と消防に通報がありました。

 火はおよそ30分後に消し止められましたが、車が全焼し、周辺の草や木の一部が焼けました。

 警察によりますと、この火事で、50代の男性と60代の女性が、顔などをやけどしましたが、命に別条はありません。

 警察に聞き取りに対し、当時キャンプをしていたという男女2人は。

「車の中でランタンを使っていて周囲に燃え広がった。ランタンの燃料が漏れた」

 また、警察によりますと「ランタンは手作りした」とも話しているということです。

画像: 「手作りランタン」が火災の原因?

キャンプでの注意店は?

近年人気となっている「キャンプ」。

 テントはもちろん、ランタンやアウトドア用のストーブなどたくさんのアイテムが欠かせません。

 しかし、専門家は、次のように警鐘を鳴らします。

NITE 製品安全センター 山崎卓矢さん:
「キャンプ用品にはコンロやランタンなどカートリッジガス、ガソリン、灯油、オイルなど燃焼を利用して火を使う製品が数多くある。そうした火を使う製品は大変熱くなるので車内など狭い空間で使うと、近くに可燃物があると引火したり、加熱されて発火する事故が発生しやすくなると考える」

 これは、NITE(ナイト)=製品評価技術基盤機構がキャンプ用品メーカーと共に行った実験の映像です。

 ガスカートリッジの、危機が劣化していたり、ゴミが挟まっていたりすると…。

「実験映像」

 漏れ出たガスに、引火。炎が広がりました。

NITE 製品安全センター 山崎卓矢さん:
「キャンプの流行で自分もやってみようという方が増えてきて、そうした初心者が製品の正しい使い方を知らずに事故に遭ってしまうことが増えてくる可能性がある。取扱説明書をよく読んで可燃物を近づけないとか換気を十分にする。基本的な注意事項を守って安全に使っていただきたい」

画像: キャンプでの注意店は?

一気に燃え上がりやすく十分注意を

車が全焼したこちらの河川敷。

原川朋華記者:
「火事があった天竜川の河川敷は常に風が強く吹き続いています。また付近の植物を見てもわかるように水気がなく空気が乾燥しています」

 天竜川を管理する国土交通省は、芝生などで整備されていない場所については「自由使用」としていて手持ち花火や、焚き火なども禁止してはいません。

 しかし、「冬は空気が乾燥しているので、ちょっとした火でも一面に燃え広がりやすいので十分注意してほしい」と呼びかけています。

画像: 一気に燃え上がりやすく十分注意を