袴田事件三者協議 弁護側と検察側が東京高裁に最終意見書 再審判断は今年度中
袴田事件の三者協議で弁護側と検察側が東京高裁に最終意見書を提出しました。
1966年、旧清水市で みそ会社専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定していた袴田巌さん(86)が裁判をやり直す「再審」を求めています。
弁護団と検察は東京高裁で10回にわたる三者協議を経て2日、最終意見書を提出しました。
弁護団の最終意見書では、みそ樽に漬けられた衣類に付着した血痕の色の変化などについて述べられました。
袴田さんの犯行着衣とされる「5点の衣類」は、ねつ造されたものである可能性が高いと主張しています。
弁護団は5日、高裁で要点を説明します。
またこの日は、巌さんの姉・ひで子さんの傍聴が認められているほか、巌さんが陳述する可能性もあるということです。
高裁は再審をするかどうか今年度中に決定したいとしています。