浜名湖高校生殺人 21歳の容疑者らを殺人容疑で再逮捕する方針 静岡県警
2月静岡県湖西市の浜名湖で男子高校生が殺害された事件で、警察は傷害などの疑いで逮捕した21歳の男ら数人を12日にも殺人の疑いで再逮捕する方針を固めました。
2月9日、湖西市の浜名湖で、袋井市の高校2年の少年(17)が殺害され、遺体で発見されました。
警察は、これまでに少年に対する傷害や監禁の疑いで21歳の男や17歳~18歳の男ら5人を逮捕していました。
捜査関係者によりますと、このうち21歳の男と一部の容疑者が斉藤さんを“溺死”させた疑いが強まったとして、12日にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めました。
少年は最後に目撃されたパーティーで、容疑者らと何らかのトラブルになったとみられています。
捜査本部を設置
2月9日、湖西市の浜名湖で遺体で見つかった袋井市の高校2年生(当時17歳)。
湖西警察署 川島好勝署長 2月13日
「被疑者は何らかの方法により、被害者を溺水殺害したもの現在まで被疑者の検挙に至っていないことから、殺人等事件捜査本部を設置し、100人態勢で捜査を開始した。」
警察は殺人事件と断定し、捜査本部を設置しました。
少年の死因は溺死。
ところが、捜査関係者によると、顔や体には殴られたようなアザが複数あったといい、事件の関係先で捜査が行われていました。
2月9日浜名湖で遺体発見
袋井市にある少年の自宅は、遺体発見現場から直線距離でおよそ34キロ離れています。
少年は2月4日の午後7時ごろに自宅を出て、5日未明まで浜松市内の知人の家にいたことが分かっています。
自宅を出る際、少年は家族に「遊びに行く」と伝えていましたが、7日になっても帰ってこないことから家族が行方不明者届を提出。
2月9日、浜名湖で遺体で発見されました。
少年を知る人は
少年を知る人は・・・。
被害者宅の周辺住民
「(少年は)“元気で行けよ”、“気をつけて行けよ”って言うと、“はーい”って手を上げて、ちゃんとした普通の子どもだなあと思って、僕にはちゃんと挨拶していった」
Q後輩から見て、少年はどんな人柄?
少年の後輩
「とりあえず、元気なイメージ」
Qバレー部の中でもどんな存在?
「中心的な人でした」
アパートの別の部屋の住民は
梅田航平記者 2月15日
「こちらが少年が最後に目撃されたとみられるアパートです。住民によるとシートで覆われた部屋で男女の出入りがあったということです。」
同じアパートの住む、別の部屋の住人は…。
知人宅とみられる集合住宅の別の部屋の住む人:
「2月4日の夜は人数が8人ぐらいはいたので、すごくいっぱいで話し声が聞こえた。誰が住んでいるかよく分からないが、男女で喧嘩していて「やめてー」とか「うわー」って女の子が叫んでいて、警察が来たことがある」
知人宅とみられる集合住宅の別の部屋の住む人:
「基本的にほぼ毎日うるさい。」
そして、捜査本部設置から1週間後。
警察は、傷害などの疑いで浜松市中央区の無職の男(21)ら5人を逮捕・送検しました。
逮捕当時、容疑者の母親が胸の内を語っています。
容疑者の母親:
「私びっくりした。信じられない。やらない、殺すなんて。(息子は)おとなしい、今までトラブルは初めて、初めてだから信じられない。何で殺す(少年のことを)知らないのに。けんかもないのに。問題もないのに。」
少年が亡くなる前に訪れていた浜松市内のアパート。
ここには当時、逮捕された5人もいたことが分かっています。