1億5800万円に4600万円…SNS通じ投資勧誘される詐欺事件相次ぐ チャート図では『利益』 静岡県

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 SNSを通じて知り合った人物から投資を勧誘される詐欺事件が、静岡県内で相次いでいます。中にはSNS型投資詐欺の1人の被害額として県内では過去最高となる1億5800万円の被害もありました。

静岡県警生活安全企画課 尾藤厚至警部:「最終的にはアプリ上で送金させて、お金をだまし取られる」

 県警は14日夜、SNS型投資詐欺などの被害を防ごうと、注意を呼び掛ける講話を浜松市で開きました。こうした中でも、県内では大きな被害が相次いでいます。

 吉田町に住む60代の女性が去年11月ごろ、無料通信アプリラインを通じて著名な実業家をかたる人物から金の投資を持ちかけられ、指定された口座に数十回にわたっておよそ1億5800万円を振り込みました。8日、女性が投資の利益を自分の口座に移せなかったため、詐欺に気付き警察に相談しました。県内のSNS型投資詐欺で1人の被害額としては過去最高額です。

 一方、牧之原市に住む70代の男性は去年11月ごろ、無料通信アプリラインを通じて知り合った女性からFX投資を持ちかけられ、指定された口座に数十回にわたっておよそ4600万円を振り込みました。男性が投資の利益を引き出そうと女性に連絡すると、サービス料名目で「1000万円必要」と言われ、その後、連絡が取れなくなったということです。

 いずれもの事件も、被害者がダウンロードしたアプリ上では利益が出ているチャート図が示されていたといいます。また、指定される振込口座は複数の異なる金融機関のものだったということです。警察は2つの事件の時期や手口が似ていることから関連を調べています。

 警察によりますと、今年に入ってから県内でのSNS型投資詐欺の被害総額は6億円に上るとみられています。

静岡県警生活安全企画課 尾藤厚至警部:「SNS等で知り合った相手から、投資の話が出たら詐欺だと疑って注意してほしい」