女性殺害死体遺棄事件 検察は計画性を指摘し懲役18年を求刑 弁護側は衝動的な犯行だとして懲役13年以下の判決を求める
去年2月、交際関係にあった女性を殺害し、静岡県沼津市の自宅に遺棄したなどの罪に問われている男の裁判で、検察は懲役18年を求刑しました。
沼津市の無職の被告(32)は去年2月静岡市で、不倫関係にあった磐田市の女性(当時33)の頭を、鉄製のハンマーで20回以上殴り、スマートフォンの充電ケーブルで首を絞めて殺害。
翌日沼津市の自宅で遺体を切断し、遺棄した罪に問われています。
検察は
この裁判では、「犯行の計画性」が争点となっていて、10日の裁判で検察側は、「金を払うと誘い出し、ハンマーを持って家を出た時点で一定の計画性があった」と指摘。
「強い殺意があって執拗で危険であり、遺体の切断も女性の尊厳を踏みにじり残忍なもの」として、土屋被告に懲役18年を求刑しました。
また法廷には被害女性の母親が出廷し、「遺体は子どももママだとわからないほど悲惨な顔で、見られたものではなかった。本当に憎いし、ずっと刑務所にいてほしい」と意見陳述しました。
弁護側は
一方、弁護側は「痕跡の残る女性の車の中での衝動的な犯行で、計画性は考えられない」と主張。
また、「女性からの脅迫的な言動や金銭の要求により、土屋被告は精神的に追い詰められた。女性にも責められる点がある」として、懲役13年以下の判決を求めました。
土屋被告は最終陳述で、「取り返しのつかないことをしてしまい、本当に申し訳ありません」と語りました。
判決は14日に言い渡されます。