東海道新幹線運転見合わせ 再開のめどたたず 浜松駅では乗客が駅に来るのを控えるよう呼びかける

 愛知県内で保守用の車両が脱線した影響で、東海道新幹線は始発から浜松-名古屋間の上下線で運転を見合わせていて、現在も再開のめどは立っていません。

●梅田航平記者:
「午前8時前のJR浜松駅です。東海道新幹線が運転を見合わせ改札前には人が集まっています」

 駅の構内には、電光掲示板を見上げて立ち尽くす人が…。その掲示板には3時間以上先の発車時刻が表示されていました。職員も対応に追われています。始まったばかりの夏休み、観光や行楽にも影響が…。

●利用者(テニススクールで伊豆高原へ):
「子どもたちと1泊2日でキャンプに行きます。ちょっと今不安でいっぱいですね。新幹線で行くか在来線で行くかというのですごく戸惑っているので、何とか無事に行ければと思っていますが…」

●利用者(ツアーで関西へ):
「有馬温泉、城崎温泉に行く予定だった。最悪、宿に連れて行ってくれればきょうはそれでもいいかなと思っている」

 JR東海によりますと、午前3時半すぎ、東海道新幹線上りの線路上で名古屋市から豊橋市に向かっていた保守用の車両が別の保守用の車両に追突し、いずれも脱線しました。作業員2人が打撲などの軽傷です。

 この事故の影響で、東海道新幹線は始発から浜松-名古屋間の上下線で運転を見合わせています。

●久須美舞記者:
「午前9時半すぎの静岡駅です。この後出発する新幹線、上り下りともにおよそ25分の遅れとなっている。この遅れの影響で構内では職員が対応する姿も見られる」

 浜松-名古屋間以外では本数を減らし、浜松・名古屋での折り返し運転となりました。

●利用者(50代女性、会社員 品川から仕事で静岡へ)
「来た電車にとりあえず飛び乗ったという感じ。新幹線の中も自由席がすごく混んでいて、立っている方もいたから出勤時間だと大変暑いし、困りますね」

 帰宅ラッシュが迫った夕方の浜松駅は、人でごった返していました。新幹線の運転見合わせは在来線にも影響し、浜松駅はJR東海が駅に来るのを控えるよう呼びかけるほどの混雑となりました。

 東海道新幹線は現在も浜松-名古屋間の上下線で運転を見合わせていて、再開のめどは立っていません。JR東海は「事故の原因は調査中」としています。