祖母を殺害した容疑で逮捕された男は「間違いありません」と容疑認める　静岡・菊川市

静岡県菊川市で家族３人が殺害された事件で、鳥取市内で身柄を確保された孫が逮捕されました。「間違いありません」と容疑を認めているということです。

　殺人の疑いで逮捕されたのは、川崎市多摩区の無職の男（２７）です。

　男は７月２８日菊川市の住宅で、祖母（８１）の腹を刃物で刺して殺害した疑いが持たれています。

　この家では祖父（８７）と叔母（５２）も刃物で刺され殺害されています。

　警察によりますと、祖父と叔母の死因は失血死。祖母の死因は出血性ショック死だということです。

　男は２９日鳥取市内の宿泊施設で１人でいるところを、警察に発見され確保されました。

　男の腹には刺し傷がありましたが、軽傷で鳥取市内の病院に入院していました。

　男はけがについて「自分でやった」などと警察に話しています。

　そして。

記者
「男を乗せたと思われる車が今出てきました」

　警察は１日男の容体が回復したことから殺人容疑で逮捕し、現在菊川警察署へ移送しています。

　これまでの警察の調べでは、男が犯行後徒歩で逃走し、翌日の早朝にＪＲ掛川駅から新幹線などを使ってＪＲ鳥取駅まで移動したことが分かっています。

和田佳代子記者
「事件現場のすぐ近くを流れる菊川です。男の遺留品を探すため、捜査員が川に入り、草が生い茂っているところを念入りに潜りながら捜査しています」

　防犯カメラの映像などから、男は逃走中に複数回服装を変えていることが分かっていて、警察は犯行後服を川に捨てた可能性もあるとみて、捜査を進めています。

　男は事件について「自分がやった」と話しているほか、育子さんへの殺害容疑についても「間違いありません」と認めているということです。

　警察は今後、祖父と叔母への殺害容疑でも再逮捕する方針です。