入院中の男子中学生が死亡した医療事故 遺族が看護師ら5人を業務上過失致死の疑いで刑事告訴 静岡・島田市
3月静岡県島田市の病院で、入院中の男子中学生の人工呼吸器などが外れ死亡した医療事故で、異常を知らせるアラームを放置したとして、遺族が看護師らを業務上過失致死の疑いで刑事告訴しました。
3月下旬島田市立総合医療センターで、意識障害で入院していた県中部の男子中学生(当時15)が、呼吸停止で死亡しました。
遺族の弁護士が11月会見を開き、取り付けられていた人工呼吸器が確実に接続されず、その後異常を知らせるアラームが10分間に6回鳴ったが、看護師らがこれを放置したと説明。
3日午前弁護士が島田警察署を訪れ、看護師4人と病棟管理者の合わせて5人を、業務上過失致死の疑いで刑事告訴しました。
原告側の弁護士は
青山雅幸弁護士:
「(アラームが)鳴っているのに放置されているのはありえない。信じられないし、あまりにも注意義務違反が悪質というか重大な案件だと思っている」
弁護士によりますと、病院側は医療ミスを認め遺族に謝罪していますが、現時点では公表しておらず「遺族側から公表を待ってほしいと言われたため」と説明しているということです。
一方、遺族は弁護士を通じて「病院から公表を打診されたことは 一度もありませんし、公表を待ってほしいと お願いしたこともありません」とコメントしています。
青山雅幸弁護士:
「うやむやにしようとしていた自らの態度を反省するでもなく、遺族側のせいにして、遺族側について公表を待ってくれといった、そういった誤ったことを言うというのは道義的に許せない。なので抗議ならびに要望書も提出した」
病院側は取材に対し「訴状の内容を把握しておらず現時点でのコメントは差し控える」としています。