【袴田事件】「有罪立証放棄を」…地検と地裁に申し入れ 弁護団「裁判長期化懸念」
いわゆる袴田事件の再審=裁判のやり直しについて、袴田巌さんの弁護団と支援者は、検察が示した有罪立証の方針の取り下げを申し入れました。
林輝彦アナウンサー:「袴田巌さんの支援者がこれから静岡地検に入ります。検察の有罪立証方針取り下げを求めるということです」
袴田事件については10日、検察が裁判所に対し、有罪立証する方針を示しました。これにより、審理が長期化することが見込まれることから、弁護団と支援者は14日、改めて検察に立証方針を取り下げるよう申し入れを行いました。
その後、弁護団は静岡地裁に対しても、検察が有罪立証を放棄するよう働きかけることを求め、意見書を提出しました。
弁護団事務局長 小川秀世弁護士:「検察庁に対しては、有罪立証を放棄してほしいということを申し入れをして、裁判所に対してはそういうふうに、検察庁に対して前回の意見を撤回するように裁判所からも指示しろというですね、意見書を出してきました」
弁護団はまた、裁判所、検察、弁護団で行われている三者協議を19日で最後にし、9月以降に予定していた期日を再審公判にあてるよう今後、静岡地裁に対して求める方針です。