東レ元社員の男は起訴内容認めるが共犯とされる男2人は争う姿勢 東レの元社員らによる詐欺事件 静岡地裁沼津支部

 詐欺などの罪に問われている、大手繊維メーカー東レの元社員の男ら3人の初公判が地裁沼津支部で開かれ、元社員の男は起訴内容を認める一方、ほかの2人は争う姿勢を示しました。

 偽造有印私文書行使と詐欺の罪に問われているのは、東レ元社員の男(60)と共犯者とされる74歳と58歳の男2人です。

 起訴状によりますと、3人は2018年6月、東レの水処理装置の売買契約をめぐり、東レが連帯保証人になるといううその契約書などを使い、正当な取り引きを装い、清水町の会社から現金2億4000万円をだまし取ったとされています。

 地裁沼津支部で開かれた初公判で東レ元社員の男は「間違いございません」と起訴内容を全面的に認めました。

 一方、共犯者とされる男2人は「だますつもりは終始なかった」などと争う姿勢を示しました。

 3人は同様に犯行を繰り返していたとされ、検察側は追起訴する方針です。

東レ元社員の男は起訴内容認めるが共犯とされる男2人は争う姿勢 東レの元社員らによる詐欺事件 静岡地裁沼津支部