1週間で2回富士山で遭難し救出された中国人大学生 2度目の登山理由は置き忘れた「携帯電話」~「もう2度と登らない」

富士山で救助された大学生。実は、1週間で2度目の救助でした。背景にあったのは“忘れ物”です。
おととい、富士山8合目付近から警察に入った、一本の通報。
登山者(26日)
「人が倒れている 擦り傷があって震えている。」
下山できなくなったのは、東京・渋谷区に住む27歳の中国籍の男子大学生。
単独で富士山に入り、その下山中に体調を崩したところを別の登山者に発見されました。
その後、静岡県警山岳救助隊によって救助され、富士宮口8合目から5合目までを担架で運ばれたということです。
実はこの大学生。
今回の遭難の4日前にも、同じ富士山で救助されたばかりだったのです。
登山した男子大学生本人の通報 (22日)
「アイゼンを無くして下山できない。」
警察によりますと、大学生は22日富士山頂で自ら通報し、山梨県の消防防災ヘリで救助されたばかりでした。
それから4日後、なぜ再び、閉山中の富士山へ一人で入ったのか?
その理由というのが・・・
携帯電話。
一度目の救助の際に山頂付近に置いてきた自身の荷物。
その“回収”の為に、また富士山を登ったというのです。
警察によると、大学生は1度目の救助で甲府市内の病院へ搬送されましたが、翌日退院。
都内の自宅へ戻ることなく、そのまま富士山へ再び登ったといいます。
2度の救助に関して、特に大学生側から謝罪の言葉はなかったといいますが、警察は大学生側に救助費用を請求することはないとしています。
1週間で2度も救助されることとなった大学生。
2回目の救助の際、警察へこう話したといいます。
登山した男子大学生:
「もう2度と登らない。」