繁華街ビル火災から半年② 地下の居酒屋は「水浸し」…修繕に6000万円 移転へ 静岡市
地下の居酒屋「隅から隅まで雨が降っている状況」
梅田航平記者(去年11月):「火災があったビルの地下にある居酒屋。消火活動による水が流れてきて、今も休業状態が続いている。片づけ作業も進んでいるが、壁には大量のカビがある」
ビルの地下1階に店を構えていた「府中かしわで」では、消火活動の水が店内に押し寄せたそうです。
府中かしわで 市川岩生オーナー(11月):「(消火後に来たときは)どこもかしこも店中、隅から隅まで雨が降っているようなそんな状況。ぽたぽたではなく、カッパを着るしかないと濡れちゃうような状況。
一体いつまで続くんだという自分もまさかというか、状況を受け入れるのには時間がかかった」
修繕に6000万円の見積もり
浸水で家電や電気系統はすべて故障し、地下ということで換気もできず、店内のあらゆるところにカビが発生しています。水を吸った床も歪んでしまっています。4日、改めて訪ね、今後について伺いました。
府中かしわで 市川岩生オーナー(4日):「今後は、保険の補償の範囲内で移転をしていきます。修繕見積もりは結構な金額で上がってきてしまって、6000万近い金額で上がってきてしまってるんですけど。さすがに保険の補償もそこまで満たないものですから、もともとコロナで結構大変だったこともあって追加融資もちょっと出来る状況でもないですから、補償の範囲内で移転せざるを得ない状況になっています」
移転に向け
しかし、休業中でもかかる経費はこれだけではありません。
府中かしわで 市川岩生オーナー(4日):「ずっと持ち出しで雇用を守っている状況が、コロナになってから続いているんですけど、なので1日でも早く新しい売り上げを作っていかなければならないですし、雇用を守っていくために。スタッフもそれを願っていると思います」
徐々に移転へ向けて歩み始め、移転先の確保や時期、どういうお店にするかなど少しずつ計画は進んでいるといいます。
府中かしわで 市川岩生オーナー(4日):「いちおう2月末に始められればとは思っているんですけど、3月、4月には間に合わせたいなと思っています。ここ「かしわで」は県内産の食材を使用した創作和食店舗ということで、いろんなメニュー、幅広いメニューでお客さんに喜んでもらっていたんですけど、被災してからも応援のお声がけはたくさんいただいてまして。なので、ここでの復旧をに願っていたのですが、いったんそこが厳しいので、移転先で流れを汲んだ形でのお店でまたやり始められればと思ってます」