福井事件再審無罪に袴田ひで子さん「とても喜んでいる」 改めて再審法改正を訴える
39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件で有罪判決を受けた前川彰司さん(60)が18日、再審で無罪判決を言い渡されました。死刑判決から一転して再審で無罪が確定した袴田巌さんの姉のひで子さんは「とても喜んでいる」と話しました。
川崎市内で静岡朝日テレビの取材を受けたひで子さんは「無罪になると思っていたんですがね、改めてね、良かったと思っております。 とても喜んでおります」と感想を話しました。ひで子さんと前川さんはお互い励ましあいながら活動してきた仲。今年1月には前川さんがひで子さんの自宅を訪問、ひで子さんが前川さんにエールを送っていました。
ひで子さんは「(前川さん)60歳じゃ若いので。私は92歳です。 だから、前川さんは随分若い。これからが問題ですよ。 これからは頑張って生きていかなきゃね。もうへこたれてちゃダメ」と話していました。
また、再審法改正についても触れ、「私たちも一生懸命やっておりますが、今回の国会では進みませんでした。秋の国会では絶対通していただきたいと思ってる」と述べました。そして「証拠開示は検察庁が都合のいいものだけ出す。これはフェアじゃないと思う。真実求めているんだから、いいものも悪いものも全部出す。 それがないから冤罪が起きる。隠そうとするから。 そういうことがないように、再審法しっかりと改正してもらいたいと思う」と指摘しました。
