「時間がかかったことに法務大臣としておわびします」鈴木馨祐法務大臣が袴田ひで子さんに謝罪

鈴木馨祐法務大臣は再審無罪が確定した袴田巌さんの姉のひで子さんと面会し「時間がかかったことに法務大臣としておわびします」と謝罪しました。
鈴木馨祐法務大臣
「死刑判決を確定してから43年以上と極めて長い間にわたって大変不安な、そうした不安点な状況ということに法務大臣としておわび申し上げる」
1966年に一家4人が殺害された事件で犯人とされた袴田巌さんの再審無罪が確定したのは、事件から58年もたった去年のことでした。
29日急きょ袴田ひで子さんと面会した鈴木法務大臣は「長い間不安定な状況におかれたこと、時間がかかったことに法務大臣として、心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。
ひで子さん:
「びっくりしておるような次第でして。法務大臣がせっかくそうおっしゃっていただいて、本当にありがたいと思います」
法制審議会の部会に出席
ひで子さんは30日再審制度の見直しに向けた 法制審議会の部会に出席「巌の苦労を法改正に役立ててほしい」と訴えました。
袴田ひで子さん:
「巌が長く苦労したことを、せめて法律の改正という形で役に立つのであればこれ以上の幸せはありません」
法制審議会では、ひで子さんら再審事件の関係者へのヒアリングが行われました。
その中でひで子さんは、「証拠がもっと早く開示されていれば、巌の苦しみも短くて済んだはず」と法改正の必要性を訴えました。
