被告の会社役員「すべて否認します」 淡島ホテル破産手続きをめぐる事件で初公判 静岡地裁沼津支部

 静岡県沼津市の淡島ホテルの破産手続きをめぐり、債権者の利益を侵害した罪などに問われている親会社社長の男に対する初公判が開かれ、男は起訴内容を全面的に否認しました。

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被告の会社役員「すべて否認します」 淡島ホテル破産手続きをめぐる事件で初公判 静岡地裁沼津支部

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 起訴状などによりますと52歳の会社役員の男はおととし10月、淡島ホテルの旧運営会社の破産手続きをめぐり、借地権を日付をさかのぼって解約し、債権者の不利益になるよう財産を処分した罪に問われています。

 静岡地裁沼津支部で開かれた初公判で会社役員は「すべて否認します」と答え、起訴された内容を全面的に否認しました。

 会社役員は用意したメモを読み上げ「日付をさかのぼらせて契約書を作成したことは事実だが、その日付の前の年にホテル運営事業は譲渡している」などと主張しました。

 そして現在、淡島ホテルが破産管財人の管理の下で運営を行っていることに触れ、「このままでは淡島ホテルの経営はいずれ必ず行き詰まる。再び私どもの手でホテルを再建したい」と話しました。

 淡島ホテルは元総支配人が立ち上げた新会社「フェニックス」が業務委託を受けてホテルを管理していて、来月中旬の営業再開を目指しています。