共同で飲食店を経営していた男性を殺害し遺体を藤枝市内に遺棄 初公判で男は起訴内容を認める
共同で飲食店を経営していた男性を殺害し、その後遺体を藤枝市内に遺棄したなどの罪に問われている男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。
●白鳥衛記者:
「去年経営者の男性が殺害され、山中に遺棄された事件の裁判がきょうから始まりました。被告人の男は長髪にスーツを着て出廷し公訴事実が読み上げらた際、涙を流す様子がありました」
起訴状などによりますと、静岡市葵区の会社役員の男(31)は2024年6月、静岡市葵区のマンション敷地内で、共同で飲食店を経営していた男性(当時30)を刃物のようなもので複数回突き刺すなどして、殺害。遺体を燃やして切断した後、藤枝市内の山中に遺棄した罪に問われています。
●白鳥記者:
「弁護側は公訴事実に争いはないものの、被告人が被害者から日常的に暴力を受けていたと主張しました。犯行に至った2人の関係性が量刑にどのように反映されるかが争点です」
5日の初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
続く冒頭陳述で検察側は男について、「女性従業員との交際をめぐって、被害者から叱責されたことに憤慨して殺害した」などと指摘。
一方、弁護側は「被告人は被害者から暴力で従わされ、高頻度での呼び出しや小間使いをさせられていた。2人の間に奴隷的支配が確立していた」と主張しました。
最後の被告人質問で丹羽芳徳裁判長から涙の理由を問われた男は「過去のことを思い出してしまった。申し訳ない気持ちです」と話しました。
裁判は6日以降も行われ、判決は14日に言い渡されます。
