静岡県内で最も事故が多い「県内一危険な交差点・掛川市の同心橋東交差点」…事故多発の理由は
つるべ落としといわれる秋の夕暮れ。年末にかけては静岡県内でも交通事故が増加傾向にあります。県内で最も危険な交差点を取材しました。
船引とわ記者
「同心橋東交差点にやってきました。国道一号線沿いにあるということで車の交通量かなり多いです。また坂の終わりにある交差点ということで、車のスピードかなり速く感じます」
去年13件の事故があった掛川市梅橋の同心橋東交差点。
静岡県内で最も事故が多い“県内一危険な交差点”です。
掛川警察署交通課 吉田剛志課長
「車と車の追突、停止している車に追突してしまう、もしくは赤で減速した車両に追突してしまう、そういう追突事故が大半となっています。」
衝突事故ではなく、多いのは追突事故。
その理由は…。
掛川警察署交通課 吉田剛志課長
「上下線とも上って下り。ここの手前でなだらかに上って下ってに、上下線ともなっている。そんな場所です。」
国道1号は上下線とも、交差点が下り坂の終着点になっていて、坂を下り終えたところで、追突事故が起きているといいます。
車の中から見てみると…。
船引とわ記者
「確かに急に坂が上ってから急にトラックが消えて、下り坂に入った瞬間に、急にトラックが見えるみたいなそんな怖さがありますね」
掛川警察署交通課 吉田剛志課長
「カーブをしているので坂の先がなかなか見えない。先の状況がよくわからない中で、遠くを気にしてしまって、直近がおろそかになって、追突というパターンですね」
「車間が近かったり、わき見したりしていると、ぐ目の前に車が来てしまう。」
静岡県内にある“危険な交差点”として、4年前からワースト3に入るなど、不名誉なランキングの常連となっている同心橋東交差点
事故が多発する夕方
船引リポ
「午後5時半を回りました。日も落ちてあたりはすっかり暗くなっています。信号を待つ車の列もかなり先ほどより長くなっていることがわかります」
特に事故が多発するのが夕方です。
昼間との見え方を比べてみると…。
船引リポ
「かなり進み遅いですね渋滞しています。暗くなった時の方が下り怖いですね。」
暗くなって視界が悪くなることに加え、渋滞の影響で車間距離は近くなり、追突事故のリスクは高まります。
警察は
事故が増えるといわれる年末年始に向けて、警察は注意喚起に努める方針です。
掛川警察署交通課 吉田剛志課長
「まず速度を遵守していただく。しっかり前方の安全確認をする。十分な車間距離をとる。スマホをちょっと1秒目線を落として1秒見るだけでも時速60キロとなれば15m以上1秒間に進んでしまいます。安心安全に暮らしていただきたいと思います。」
危険な交差点ワースト3
去年の事故件数にもとづく、静岡県内の危険な交差点ワースト5がこちらです。
1位は取材した 掛川市の同心橋東交差点、
2位が静岡市の国道1号バイパスにある清水IC西交差点、
3位は静岡市中心部にある江川町交差点と、JR浜松駅前の砂山東交差点です。
この5カ所に大きな共通点はないということですが、それぞれにどんなリスクがあるか知ることが事故を避けることにも繋がります。
詳しい情報は、日本損害保険協会のホームページで紹介しています。
