静岡・伊豆市の山林火災 山の中腹で水源がなく鎮火まで11時間 48人が公民館などに避難 伊豆市長は市民に野焼きの自粛を要請へ
出火から数時間が経過しても、慌ただしく消火作業が続けられていました。
板垣亮記者
「建物の上部から激しく炎が上がっています。それに覆いかぶさるように黒い煙が立ち上がっています」
18日午後4時すぎ、伊豆市熊坂で、「白い煙が見える」と通行人から消防に通報がありました。
現場を目撃した人
「最初に行ったときは森林火災みたいな感じだった。それで建物に火が移って、ひさしから火が噴き出してきた状態で」
火が消し止められたのは、出火からおよそ11時間が経過した、19日午前3時ごろ。
水源が近くになかった
消火作業が難航した理由がありました。
板垣亮記者
「付近には広い道路があるのですが、火災現場はこのように坂を登ってこないとたどり着けず、貯水池などの水源は近くにない場所でした」
火災が起きた現場は、伊豆市にある小高い山の、中腹部分。
標高およそ130メートルの地点です。
現場付近には消火のための水源がなく、市は協定にもとづき、建設業者にミキサー車の派遣を要請。
4台が稼働し、山に水を運びました。
Q:今までどれぐらいの量を運んでいます?
古藤田生コン 加藤季光工場長
「これで11台分だもんで、だいたい4立方メートルだと4トン。11台で40t」
現場では、ミキサー車が運んだ水が簡易的な水槽へと移され、そこからポンプ車が水をくみ上げている様子が…。
また、通報の1時間後には、消防が「鎮圧に向かっている」と市に連絡していましたが、その後、近くの廃業した旅館の建物に燃え移ったとみられています。
避難した住民
近くには住宅もあり、あわせて48人が避難しました。
避難した住民
「警察が、どんどんドア叩いてすぐ避難してくださいって言うから。もう止まってちゃいかんような雰囲気だったからね」
Q:警察が一軒一軒回った?
「一軒一軒回った」
この火事で、消防団員1人が手に軽いけがを負いました。
板垣亮記者
「火災発生から一夜明け、きょうは消防と警察による実況見分が行われています。白い煙が上がっているのが見えます」
伊豆市長は
市や警察によりますと、廃業した旅館の管理人が近くで野焼きをしていて、その火が燃え広がったとみられています。
当時、伊豆市には強風注意報が発表されていました。
伊豆市 菊地豊市長
「当分の間、伊豆市長として、全伊豆市民に、野焼きの自粛を要請したいと思っています。」
伊豆市では、野焼きが原因となった火災が2026年だけで、すでに4件発生しているといいます。
伊豆市 菊地豊市長
「特に今年は極端に乾燥しているので、この期間だけは特段の要請をしようということに思い至ったところです」