8人死傷橋げた落下事故 現場で橋げたを解体し1カ月かけて検証する方針 静岡県警
8人が死傷した静岡市清水区の国道1号静清バイパスの橋げた落下事故で、静岡県警は現場で橋げたを解体し、1カ月ほどかけて検証する方針を固めました。
和田佳代子記者 静岡・清水区:
「事故発生から4日が経ちますが、私の後ろにある巨大な橋げたはいまもそのまま残されています。向こう側の橋脚の上では警察などが確認作業を行っています」
6日、静岡市清水区の国道1号バイパスで、長さおよそ63m、重さ140トンの鋼鉄製の橋げたが落下した事故。
伊地健治アナウンサー 7日:
「今、午前9時21分です。厚生労働省のヘルメットをかぶった4人の男性が事故現場の中に入っていきます。労災事故の観点からの調査ということなのでしょうか」
今回の事故では、作業員の2人が死亡しました。
また、他にも6人が両足を切断するなどの重軽傷を負っています。
なぜ事故は起きてしまったのか。
捜査関係者によると、県警は橋げたを現場で解体したうえで、
1カ月ほどかけて検証する方針を固めたことが新たにわかりました。
10日は重機に乗った警察や関係者らが、橋脚の真横から写真を撮影するなど、現場の状況を調べる場面も。
捜査関係者によると、事故当時、死亡した2人を含む作業員7人はいずれも高所で作業をしていて、全員が転落防止用の命綱を着用していたとみられています。
一方で、作業をする際には命綱のフックを一時的に外す場合もあり、警察は事故が起きた時に命綱が固定されていたかどうかなど、作業方法や安全管理に問題がなかったかについても調べています。
工事を発注した国土交通省・静岡国道事務所は、大学教授らでつくる、事故調査委員会を設置し、11日1回目の委員会を開催する予定です。