お盆休みに相次ぐ車のトラブル JAFロードサービスの作業員が現場から現場へ急行
お盆休みに入った3連休初日の8月11日。
スタッフ:
「おはようございます。きょうよろしくお願いします」
石田隊員:
「よろしくお願いします」
JAF静岡支部のロードサービス隊、石田隊員。
入社14年目の33歳です。
JAF静岡支部には4台のレッカー車があり、自分の乗る作業車は当日配車され、必要な機材などを積み込みます。
準備も整い、待機に入ろうと思ったその時・・・!!
石田隊員:
「そうこうしている間に、仕事が入って来ています。バッテリー上がりですね。葵区鷹匠に出動します!」
この日、最初の依頼者の元へ向かいます。
車を走らせること、およそ10分。現場に到着すると・・・
石田隊員:
「バッテリー自体、年数が経っていますね。」
依頼者:
「そうそうそう。ちょっとそろそろ替え時かとは思っていたけど、ここしばらく乗っていなくて…。」
トラブルの原因はバッテリーの不調。
通常車は定期的にエンジンをかけないとバッテリーにも影響を及ぼしますが、夏は暑さの影響でさらに不調のリスクが高まります。
石田隊員:
「このままエンジンかけてみていいですか」
石田隊員:
「シンプルにバッテリーの問題だと思います。安心してください」
依頼者:
「ありがとうございます。」
到着から10分ほどで、修理を完了。さすがプロ!
2つ目の現場はパンク
1件目の作業を終え、すぐさま次の現場へと向かいます。
慣れた手つきで、パンクを修理していきます。
パンクしたタイヤは構造的な問題で穴が開くと弱くなってしまうため、修理したタイヤは後輪タイヤと入れ替える作業も行い、20分ほどで作業完了です。
3件目は高齢ドライバーから
3件目は物損事故で、車が故障してしまった高齢ドライバーからの依頼でした。
石田隊員:
「バンパーがついて、フレームの硬いところがあるじゃないですか、そこが押されている。それがエンジンの回転部分に当たって、ガーガーいったりするんですけど」
スタッフ:
「車動かせなくなると心配ですよね?」
依頼者:
「俺は車、今年いっぱいくらいで止めるつもりなので」
今年、免許返納を考えているという男性の車ですが、お盆休みで修理工場が休みのため、自宅まで車をレッカー移動することに。
やっと昼食と…
午後1時半、やっと昼休憩・・・と思っていた矢先、再び連絡を受け高速で焼津市から静岡市方面に急行します。
向かった先には、タイヤがパンクした車両が・・・。
運転をしていた高齢の男性によると、細い道で縁石が見えず、タイヤをこすってしまったといいます。
依頼者:
「JAFを呼んだのは4回目。バッテリーで2回。落輪で1回。」
取材したこの日、静岡市は35℃を超える猛暑日。
熱中症の危険があるため、急いで対応します。
最後は安全に帰っていく姿を見送って、パンク修理の任務を完了しました。
車両を取り換えてバイクの修理
猛暑で体力が奪われる中、午前中からの過酷な作業をこなした石田隊員。
午後3時、ようやく昼食です。
休憩が終わると再び連絡が入ります。
また次の依頼かと思いきや・・・。
車はJAF静岡支部に戻っていきます。
スタッフ:
「これから車を変えるというのはどういう状況?」
石田隊員:
「レッカー車で対応できない仕事。今回、バイクを運んで欲しいという仕事。それを対応するにあたり、コンパクトタイプのバイク用の多目的車を準備している。」
これまで作業していたレッカー車では運搬作業が難しいため、車を変えて、現場に向かうといいます。
しかも、依頼者は川根本町の山の中。
午後5時。急いで、現場へと向かいます。
石田隊員:
「お待たせしました~。取り急ぎ、下りましょうか」
依頼者の場所に到着したのは、午後6時半。
スタッフ:
「きょう、バイクはどういう状況に?」
依頼者:
「走っている時に急にタイヤがガタガタして振動が始まって。
気づいたらパンクしていた。」
すでに日が暮れ始めていたため、急いでトラックにバイクを乗せ、石田隊員が近くのガソリンスタンドへ運んでいきます。
到着した時には、辺りは真っ暗・・・。
石田隊員:
「いや~、お盆期間という感じで、忙しいなという印象。気軽に呼んでください。まずは聞いてみるというのをJAFは出来る相手だと思うし」
お盆休みに県内で続出した車のトラブル。
解決の背景には現場に急行するロードサービスの存在がありました。
その1人である石田隊員。
午後8時、この日7件目の依頼のため、再び作業車で静岡市内へと向かっていきました。