【硫酸事件】事件当日の容疑者姿が静岡市の自宅近くの防犯カメラに 琉球大学から静岡大学農学部に編入
静岡市葵区の25歳の男は、東京・港区の白金高輪駅で、会社員の男性(22)に硫酸をかけ、重傷を負わせた疑いで30日朝送検されました。
事件当日の正午過ぎ、黒の帽子、黒のシャツの容疑者とみられる男
事件があったのは、先週24日。容疑者は、事件当日に静岡市葵区の自宅から都内へ向かっていました。
これは事件当日の正午過ぎ、容疑者の自宅近くの防犯カメラの映像です。黒の帽子に、黒のシャツを着た容疑者とみられる男の姿を確認することができます。容疑者は、このあと東京へ向かったとみられています。
近所の人「おとなしくて礼儀正しい子。ショック…」
事件当日の朝、近所の人が容疑者を目撃していました。
近所の人:「(容疑者が)お掃除をしていたんですね。片づけていたんですね。色んなものをね。なんであの子が、なんで東京に行ったのか、ちょっと信じられない」
花森容疑者を知る別の人は―
近所の人:「とってもおとなしくて礼儀正しい。こんなことを起こすような子には思ってもみなかった。すごくショックだね、なんでって」
事件後、静岡駅には大きな荷物を抱えた容疑者が
事件後、容疑者はその日のうちに静岡市の自宅に戻り、その翌日に静岡駅から逃走していました。静岡駅の防犯カメラには大きな荷物を抱えた容疑者の姿が映っていました。
静岡市で育ち、市内の小中・高校を卒業している容疑者。5年ほど前に両親が亡くなってからは、静岡市の自宅で一人暮らしをしていたといいます。
中学時代の同級生:「陰気でぼそぼそしゃべるような、ちょっと近寄りがたい感じ」
高校時代の同級生:「彼は1年留年していて、一個上の年齢です。なんか頭いいクラスだったのかな。勉強ができるクラスみたいのがあって、そこでしたね、全然しゃべっても、意外と無口な子でしたね」
編入した静岡大 硫酸の管理は厳重
そして、容疑者は去年、琉球大学農学部から静岡大学農学部に編入します。関係者によりますと、現在、大学4年生だということです。
関係者によりますと、農学部の研究室にも硫酸は置いてありますが、厳重に管理されていて外に持ち出すのは困難だといいます。
静岡大学農学部の学生:「(薬品庫には)基本的に鍵をかけているし、出した量や戻した量は、ちゃんと明確に書くので簡単には出せない。(容疑者を)知らなかった。編入と聞いているので、一切関わりはなかった」
容疑者がどこで硫酸を入手したのかは、まだ明らかになっていません。今回の事件について、静岡大学の学生からも驚きの声があがっています。
静岡大学 理系の学生:「学生といってもいろんな人がいるので、そういう人がいてもおかしくはないが、単純に怖い。ちょっと静岡大学に偏見が生まれそうで怖い」
静岡大学 2年:「すごいびっくりしました。近くにそういう人がいると知って、本当にただ怖いなと」