入浴中の女性を狙う盗撮マニアグループを逮捕、その犯行の手口とは…事件発覚のきっかけは「職務質問」【重大ニュース静岡2022】

全国規模の盗撮マニアグループによる犯行が明らかになってきました。
盗撮マニア団が相次いで逮捕
久須美舞記者:
「午後5時10分です。容疑者の男を乗せたと見られる車が今、藤枝警察署に入りました」
迷彩柄の服。
望遠レンズがついたビデオカメラ。

入浴中の女性を狙う盗撮マニア団が、今年、相次いで逮捕されました。
主犯格は、他のメンバーから「カリスマ」と呼ばれていたという茨城県の無職の男(50)。
男は10年ほど前から盗撮動画販売サイトを運営していたとみられそのサイトに興味を持った男らと去年の春ごろから岐阜県や北海道などで共に盗撮をするようになったということです。
盗撮の手口とは
男らは、登山道から山中に入り望遠レンズを付けたデジタルビデオカメラを設置。
そして、のこぎりで木や枝を伐採して露天風呂までの障害物を取り除き、迷彩柄の服をまとい隠れて撮影していました。
撮影場所から露天風呂まではおよそ100メートルから200メートル。
被害者に気づかれることなく、入浴中の女性らを盗撮したとされています。
さらに盗撮した後には、メンバー内で「オフ会」などと名付けた上映会を行っていました。

事件発覚のきっかけは
各務実来記者:
「国道1号に面するこちらのパーキングエリアで職務質問が行われました。当時、深夜の時間帯だったということもあり、大型車両は数台しかとまっていなかったということです」
事件発覚のきっかけとなったのは去年10月、藤枝市の「谷稲葉うぐいすパーキングエリア」で、警察官が行った、職務質問でした。
その一人が自動車警ら隊の増田堅太巡査部長(31)です。

静岡県警自動車警ら隊 増田堅太巡査部長:
「日曜日の夜ということでいろんな仕事をされている方がいらっしゃるかと思うのですが、本県から遠隔地に位置するナンバーの車だったので気になりました」
「間違いありません」
職務質問をすると、迷彩柄の布が覆いかぶさっていたビデオカメラ、そして刃渡り6センチ以上ののこぎりも…。
これが大規模盗撮マニアグループ検挙のきっかけとなったのです。
およそ2カ月後、県警は茨城県の無職の男ら3人を盗撮の疑いで逮捕。
その後も検挙は続き、これまでに12人の男が逮捕されています。

これまでの裁判で茨城県の無職の男は。
「間違いありません」などと起訴内容をおおむね認めています。
全国を舞台に繰り返されていた悪質な犯行。
警察は全容解明に向けて、引き続き捜査を続けていくとしています。