三輪自動車「トゥクトゥク」3人死傷事故で再発防止のため警察と地元住民が事故現場を確認 静岡・熱海市
3月15日熱海市東海岸町の国道135号で、三輪自動車「トゥクトゥク」が歩道に乗り上げ、歩いていた男性3人をはねました。
3人は病院に搬送されましたが、このうち埼玉県富士見市の男子大学生(19)が死亡しました。
当時、事故を目撃した人は。
目撃者60代(3月16日):
「なんかハンドルをとられているように見えて、そしてガーっと歩道に上がって来ちゃった。そしてそのまま歩行者のところに突っ込んでいった」
警察によりますと、「トゥクトゥク」を運転していた男子大学生は「ハンドルを取られて歩道に入ってしまった」と話しているということです。
現場を確認
警察あいさつ:
「みなさんそれぞれの視点で現場を見ていただいて、事故防止対策について考えていただければと思います。よろしくお願いします」
11日午後、事故が発生した現場では警察が再発防止策を検討するため、地元住民らと共に道路のカーブなどを確認しました。
参加者:
「やっぱり操作。バイクと同じ感覚で操作するのと、自動車で操作するのと、その特性で違いますからね」
「あそこの場所がS字になっているもので、割と初めて来た人はS字に気が付かない」
「前のハンドル持っている所と後ろのタイヤの位置。三輪ですから位置関係が違うということですよね。ですから自分が左に寄ってしまうと後ろのタイヤがもっと寄ってしまう」
「歩道と車道の所の境界に当たるものが、防御柵として存在していれば助かったかもしれないという観点もある」
参加者からは、歩行者を守るためのガードレールの設置や、観光客が「トゥクトゥク」の危険性を理解してもらうため、レンタカー会社に対しての指導を求める声などが聞かれました。
熱海警察署 下山晃司交通課長:
「意見・対策案を一回警察に持ち帰って、道路管理者と緊密な連携をした上で対策を進めていきたいと思います」
警察は参加者らの意見を踏まえ、再発防止策を検討し、今後現場周辺やレンタカー会社に対して注意喚起をしていく方針です。