【袴田事件】「再審というリングで…」ボクシング関係者も検察庁に「特別抗告断念」を要請
袴田事件を巡り、日本プロボクシング協会の支援団体が、検察に要請文を提出するなど15日も各方面で特別抗告の断念を求める声が上がっています。
15日午後1時、日本プロボクシング協会の袴田さんの支援団体が東京高検を訪れ、高裁の再審決定に対して特別抗告をしないよう求める要請書を提出しました。
日本プロボクシング協会事務局長 新田渉世さん:「今から特別抗告というのは法律上はあり得ても、道理上はあり得ないと思うので、そういうふうに伝えたい」
要請には、元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン飯田覚士さんも参加し、袴田さんの無実を訴えました。
元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン 飯田覚士さん:「特別抗告ではなくて、正当な再審という場で闘うというか、ボクサーなのでそういうリングに入ってください、フリーファイトしましょうということを訴えかけました」
「袴田巌死刑囚救援議員連盟」も要請書提出
一方、「袴田巌死刑囚救援議員連盟」は15日午後2時、法務省を訪問。会長の塩谷立衆議院議員らが、法務大臣宛てに特別抗告をさせないよう
検察を監督する指揮権の発動などを求める要請書を提出しました。
塩谷立衆議院議員:「我々の気持ちは理解してもらったと思う。あと数日のうちに大臣にしっかり伝えて、それなりの結果を出してほしいという話もさせてもらった」
特別抗告の期限は20日で、要請書を受け取った官房長からは、遅くとも16日までには大臣に伝えるという回答があったということです。